11月22日から小雪（しょうせつ）に入ります。
まだ寒さも厳しくなく、雪が少し降るという意味で小雪。
小雪の期間中に「勤労感謝の日」があります。
祝日の一つですが、春分や秋分のように伝統的に何かする祝日という印象はありません。
ですが、勤労感謝の日を遡ってみると、その歴史はとても古く、起源は「新嘗祭」という五穀豊穣を祝う日本古来の風習が始まりとされています。

現代では勤労と聞くと働いてる人全てを意味しますが、五穀豊穣は働くという意味が含まれていた。つまりかつて「働く」とは農業を意味していたということですね。
花屋としてはとても忙しい時期の勤労感謝の日ですが、農業が暮らしにとっても近い存在だったことを忘れない日として、本来は今でも近い存在として改めて認識する日。農産物が各家庭へ普及できるのは各業種の方々がいるから、繋がりが薄くなりつつある現代ですが、どこかで繋がっていて繋がりを感じることができるだけで「感謝」の気持ちが生まれます。

そんな小雪の御自宅花は収穫された稲穂と赤い実や白い実を入れ収穫の喜びを込めました。
今回は水を必要としない花材で、お好きな飾り方で楽しんでいただければと思います。